西安、兵馬庸訪問の記

9月19,20日の両日にわたって中国西安市に於て第5回World Edgewise Orthodontic Conference(5thWEOC)が開かれ、私も招待講演者の一人として参加してきました。西安市は唐時代は長安と呼ばれ、中国の中心でした。つまり、日本で言うと現在の北京が東京で西安はさしずめ京都のような歴史の町です。ですから、今でも西安市は市全体が高い城壁に囲まれています。

もちろん中国王朝の初代皇帝、秦の始皇帝の墓とそれを護衛する兵士や馬の焼き物を埋めた世界遺産である兵馬庸のあるところとしても有名です。私も今回初めてこの兵馬庸を見学する機会に恵まれました。兵馬庸は西安市内から東へ車で約1時間くらいのところにありました。1号抗から3号抗までが別々の建物として存在し、全部見て歩くと1時間半~2時間ほどの時間が必要です。

3号抗(入り口を入ってすぐの所にあります)の前にて 私の左側は案内してくれた西安医科大学歯学部の学生
3号抗(入り口を入ってすぐの所にあります)の前にて 私の左側は案内してくれた西安医科大学歯学部の学生

 

おなじみの1号抗の内部の風景です。
おなじみの1号抗の内部の風景です。

 

中でも一番大きいのが1号抗で、おなじみの上の写真は1号抗に入ってすぐの正面から見た光景です。 ほとんどの観光客は皆、この方向から写真を撮ります。 手前に立っているのは復元された像で、実際に掘り出された時には、建屋が崩壊していて、中央から後ろ部分のように折り重なって土砂に埋もれていたとのことです。

つまり秦の始皇帝の時代の地面は兵馬庸が立っているレベルだったというガイドの説明でした。。兵士像の復元作業は現在もこの建物の後部で続けられているとのことでした。 両脇の回廊に立っている人間の大きさからこの建物全体の大きさが想像できます。

入り口付近にて、、、、意外と似合ってる、、、、、? ちなみにこれも有料でした。 私の後ろが秦の始皇帝です。
入り口付近にて、、、、意外と似合ってる、、、、、? ちなみにこれも有料でした。 私の後ろが秦の始皇帝です。

 

とにかく膨大な敷地に3つの抗が離れて存在しており、入り口から1号抗までは電気自動車で行くという状態ですので、自分で見て回ってもあまりよく全体像がつかめないのではないかと思います。

ちなみに1号抗が規模も最大で写真でもよく見るところですので、観光客の中にはここだけ見て満足して帰る人もいるとのことでした。要領よく全部を見て回るには入り口付近に日本語と英語のガイド(1、500~2,000円程度)がいますので案内を頼んだ方が賢明でしょう。

ただし、途中でお土産屋や記念写真撮影などに誘われますので無駄な出費はしないよう気をつけましょう。