〔写真1〕 講演中の院長。当院で開発し、日常臨床で行っている抜歯治療と非抜歯治療について述べました。

本年5月15日~17日の3日間にわたって開かれた第2回South Asia International Orthodontic Conference(南アジア国際矯正歯科学会)に招待され、ネパールのカトマンズを訪問しました。〔写真1〕

ネパールはヒマラヤ山脈の中にある世界最高峰のエベレスト山で有名なところで、名前は誰でも知っていますが日本人で実際に訪れる人はそれほど多くありません。私も今回のような学会での講演の機会がなければ訪れる機会もなかったかも知れません。ネパールにはもう7-8年も前に中国(西安)での国際学会で講演した際に講演後に講演内容に感銘して質問にきたことが縁で知り合った先生が居ます。私が香港大学で非常勤講師をしていた時の同大学で行った講習会に無料で招待したところ、旅費と宿泊費を自己負担して中国を40時間かけて列車で横断してわざわざ参加しに来てくれた当時ネパールから中国に留学していたDr. Dashrathという先生です。

〔写真2〕 カトマンズ大学歯学部の正面玄関にて。 院長の右側は長崎大学歯学部の吉田教授

〔写真3〕 院長の訪問に合わせて患者さんを用意していたため臨時で診察とデモを行っているところ。中央がDashrath教授

彼は現在首都のカトマンズから東へ車で約1時間ほどのDhulikhe(ドゥリケル)という地方都市にあるカトマンズ大学歯学部の教授で学会翌日に長崎大学歯学部教授の吉田先生とともに彼の大学を訪問する機会を得ました。驚いたことに学生のほぼ7-8割が女性で、ネパールでは医学部は男子学生のほうが多いが歯学部はどこも女子学生のほうが優勢とのことでした。〔写真2,3〕

 

今回のネパール旅行中の観光のハイライトはなんと言ってもヒマラヤ山脈とエベレストの遊覧飛行だったのですが〔写真4〕、最後の日にはカトマンズ市内の観光をしました。死者の死体を、観光客や見物人が見つめる川の対岸で火葬するヒンドウー教の聖地パシュパティナート寺院がもっとも印象に残りました。〔写真5〕

〔写真4〕 空から見たヒマラヤ山脈とエベレスト山(矢印のついた中央の一番高い山)

〔写真5〕 夕暮れ迫るパシュパティナート寺院と火葬の煙。火葬後の死骸と 灰は川に流される。手前の河原では子供が走り回っていた。