歯科用CT撮影装置導入

当センターでは長年の懸案だった歯科用CT撮影装置を本年5月に導入することに決定しました。

今回の撮影装置は右の写真のように患者さんが中央の椅子に座って撮るタイプのもので、一般の歯科診療所にとっては比較的大きな撮影装置ですが、当センターの場合は以前より、十分な広さのレントゲン室を確保していたために今回の3次元CT撮影装置は比較的大型であるに関わらず余裕を持って収納することが出来ます。

以下に3次元CT装置がなぜ矯正歯科の診療に有用かを症例でお示しします。

 

パノラマレントゲン撮影

図1は従来のパノラマレントゲン撮影装置で撮った写真です。この写真では右上の犬歯が通常の場所とは異なる変な場所に向かって生えようとしているのは分かりますが、側切歯と呼ばれる中心から右へ2番目の歯に当たっているのかいないのか、当たっているとしたらどんな風に当たっているのかというようなことははっきり見分けることが出来ません。

このように生えようとしている歯が周囲の歯にぶつかると、ぶつかられた歯の歯根(歯の根っこ)が吸収されてしまうこともあります。

これらのことは従来のレントゲン装置の撮影では画像が重なってしまって見分けることは不可能だったのです。

 

3次元CT画像

一方、図2 (前方から見たところ)と図3 (後方からみたところ)で示される3次元CT画像では、図3の後方から見た画像で犬歯が側切歯の上方に位置しており、側切歯の歯根には接しておらず、従って側切歯の歯根は吸収されていないほぼ健全な状態であることがはっきり分かります。