近年、キシリトールが我が国で食品添加物として認可されて以来、キシリトールを含む食品がヒット商品となり、いまではキシリトールという言葉を聞いたことがないという人はいないくらい有名になりましたね。

でも、キシリトールは実際はなんとなく歯によいものだというイメージがあっても、それがどのようなものなのか、なぜ歯にとってよいのかの説明はなかなか難しいのではないでしょうか?。そこで今回、キシリトールについて簡単にまとめてみたいと思います。

キシリトールとは天然素材の甘味料で白樺や樫などの樹木から取れる成分を原料にして作られ、自然界の多くの果物や野菜に含まれています。そのためWHO (世界保健機構)でももっとも安全性の高い食品の部類に属するとして評価されています。味は砂糖と同じくらい甘く、カロリーは砂糖の約2/3です。ではな ぜキシリトールがムシ歯予防に役立つのでしょうか?

ムシ歯の原因はご存じのようにムシ歯菌(ミュータンス菌)がそのエネルギー源として糖類を取り込み、出す酸によって歯がとけることでおこります。

キシリトールのムシ歯予防効果は主に2つあり、1つはこの酸を減らすことです。キシリトールの甘さにより唾液の量が増えると、ムシ歯菌の出す酸によって歯がとけやすい酸性状態の口の中を中和し、さらに初期のムシ歯であれば再石灰化(カルシウム分が溶けでていったと ころに再びカルシウムが沈着すること)を促進し、ある程度元通りになります。

2つ目の効果はムシ歯菌の数を減らすことです。ムシ歯菌は通常、エネルギー源として糖類を取り込み、酸を生成し、増殖します。しかし、ムシ歯菌はキシリトールを取り込んでしまうとそれをエネルギーとして利用できず、酸を生成 できなくなり、増殖も止まってしまうのです。

矯正治療中の方はお口の中に装置が入ってムシ歯になりやすい環境なので積極的にキシリトールをとることで、ある程度ムシ歯予防効果が期待できます。この場合、ガムは装置にくっついてたべられませんのでタブレットを長時間口の中にとどめておくとよいでしょう。さらにフッ素と併用すると、効果がさらに高まり 新しいムシ歯の発生を抑えることができると言われています。

しかし、誤解していただきたくないのは、キシリトールは万能ではないし、その効果のほどは個人差の大きいものです。そして決して正しい歯磨き、正しい食 生活や定期的歯科検診に取って変わるものではありません。これらを補足して効果を高める材料であることを忘れてはいけないと思います。

 

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