矯正治療用につくられた特殊なインプラントを一時的に顎の骨に埋め込み、歯を動かすための固定源(錨(いかり)のような役目)として使用することにより今までの矯正治療では難しかった歯の動きを可能とし、治療期間の短縮や確実な治療結果が得られるなど、いろいろとメリットのある方法です。

 

インプラント矯正のメリットとデメリット

メリット

  1. 治療期間が短かくなり、患者さんの装置使用に関する協力度に関係なく確実な治療結果が得られる。
  2. 従来外科手術が必要とされたケースでも手術なしでの治療が可能となるケースが増える。
  3. 固定源のロス(錨の働きをしている歯が動いてしまうこと)を防ぐために従来使われていた取り外し式の装置(ヘッドギアー等)の装置が不要となり、患者さんの負担が軽減する。
  4. 矯正治療のための抜歯が不要となるケースが増える。

 

デメリット

  1. インプラントを埋め込む必要があり、痛いのではないかという恐怖感がある。(当センターでは強力な表面麻酔薬を用いて表面麻酔を行ってから麻酔薬を注入し、殆ど無痛状態で施術しますのでこの心配は実際には無用です。)
  2. 多少の余分な費用がかかる。(この費用はメリットを考えれば納得して頂けると思います。)

 

処置後の痛みや腫れは?

処置後はSMAPシステムの場合は歯を抜いた後程度の腫れや痛みはあります。MISシステムの場合は処置後の痛みや腫れなどはほとんどありません。また、いずれの装置も埋め込んだ部分が外から見える事は全くと言っていいほどありません。

インプラントは必要がなくなり次第(通常6ヵ月~1年程度使用)除去し、その跡は全くと言っていいほど分かりません。

MISシステムの場合、基本的に日常生活に支障をきたす事はないと言っていいでしょう。SMAPシステムの場合は4~5日間顔の腫れが続く事があります。

 

インプラント矯正で用いる装置

当センターでは以下の2種類の装置を用いています。

1. MIS(Micro Implant Screw)システム

MIS(Micro Implant Screw)システム

小さなねじのようなものを顎の骨に埋め込んで歯を動かすための固定源とします。2本埋め込むのに、所要30分ほどの非常に簡単な処置ですみ、治療後の痛みや違和感もほとんどありません。

この処置は当センターで行います。この装置の長所は以上のように埋め込む際の痛みがほとんどなく、埋め込む場所も選ばない点です。

一方欠点は装置が耐えられる限界が400~500gと比較的低く、限界を超えると装置がゆるんだり抜けてくる事があるという事です。(当センターの場合、脱落率は1割程度です。)尚、この装置の埋め込みに必要な費用は1本につき21,000円です。

 

 

2. SMAPシステム

SMAPシステム

顎の骨に2-3本のインプラントを用いて薄い金属の板(プレート)を固定し、それを固定源にして他の歯を移動させます。MISシステムより大きな力(約1㎏)に耐えられますが、処置も多少複雑になりますので提携している病院(口腔外科)で処置を行って頂きます。

費用はプレート1枚の場合約60,000円、2枚で約110,000円です(熊大病院の場合)。尚、この費用は埋め込み手術をして頂く病院に支払って頂く費用です。

この装置はMISに比べると脱落はほとんどなく信頼性は高いのですが一番の欠点はやはり(小手術ですが)手術を受けなければならず、その後4~5日間顔が腫れる事でしょう。それらが克服できれば、このSMAPを用いた治療には他とは比べられない利点があります。

 

処置後の注意点は?

お薬(抗生物質)が出た場合は全量を定められた方法で服用してください。尚、痛み止めの服用は必要最小限にとどめて下さい。

MISシステムの場合、ときに埋め込んだインプラントがゆるむ事があります。この場合は再度埋めなおす必要がありますが、費用はかかりません。SMAPシステムの場合、ゆるむことはほとんどありません。

 

矯正用インプラントの埋入(埋め込み)はいたくないの?

よく聞かれる質問ですが、当センターでは次のようなステップを踏んで痛みをほぼ完全にコントロールして行いますので処置中、処置後を通じてほとんど痛みはないと考えていただいて結構です。

矯正用インプラントの埋入(埋め込み)はいたくないの?

1.強力な表面麻酔と痛み止めの術前投与

当センターではゼリー状の表面麻酔薬を用いて麻酔針の刺入時の痛みをなくすように工夫しています。(図1)

また、麻酔が切れるときの痛みを経験しなくていいように、処置前に痛み止めを投与してその場で飲んでいただきます。

2.麻酔薬を体温程度に暖める

麻酔薬が冷たいとそれが注入されると きに痛みとして感じられます。これを防ぐために麻酔薬はあらかじめ体温程度に暖められています(図2)。

3.麻酔針は極力細いものを選ぶ

麻酔針は細いほど痛みを感じにくくなります。当センターでは33G(直経0.26mm)と いう極めて細いサイズを用いています。

4.電動麻酔機の使用

麻酔薬はゆっくり注入する程痛みが軽減されます。当センターでは上記の極細サイズの注射針を使って麻酔薬をゆっくり注入するために開発された電動麻酔機を用いるため、痛みを感じることはほとんどありません。(図3)。

 

矯正用インプラント埋入経験者100人に聞きました。

当センターでインプラント矯正のためにすでに矯正用マイクロインプラント埋入の処置を受けられた患者さん100人に、処置後来院されたときにアンケートをお願いして書いていただいた結果をグラフにまとめてみました。

本当のところどうなのか?という疑問にある程度答えているのではないでしょうか?

矯正用インプラント埋入経験者100人に聞きました。

 

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